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 ラブ・ヘタリアを掲げ、大英帝国最愛につき時折暴走注意!な                                                 乙女(腐)テッラの妄想吐き出しブログです☆(期間限定?)
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あの顔が大好きすぎて仕方ないテッラです。
いやぁ、もう何て言うか本当に極悪って言葉があそこまで似合う23歳が他にいますか?!
いや!いないに違いない!!(あれ?反語?)

黄金週間勝手に祭りもうすでに三日目ですよ!
ちなみに今日のは兄ちゃん宅のお嬢さんと極悪非道の海賊さまですv

あれ?今のところイギリス出て来ない小話書いてない気がする・・・
気のせい?(んなわけない)

 


 



















『聖女と悪魔』





 


「ようこそ誇り高き女騎士、いや、神の子。か?」


「・・・あなたも私を陵辱しに来たのですか?」


「・・・ハッ、自惚れるなよ小娘。ただ死に行くお前を一目見ておこうと思ってな。お前のおかげで
あいつを潰しそこねた。」


「あなたにあの人を崩させはしない。何人もあの人を侵す事はできない。」


「・・・魔女の汚名を被せられようと・・・か?美しいまでの愛国心だな。」


「何と言われようと私の心は彼の元にある」


「あぁ、そうか・・・・・・お前を見てると思い出すよ。」





彼の帝国に対し盲目的なまでに心酔していた自分を






「俺はお前が嫌いではないよ。」


「私はあなたが嫌いです。」


「そうか」


「そうです」


「お前が死ねばあいつは悲しむか?」


「そんなの知りません。何と言おうとあなたは私を殺すでしょう?」


「そうだな。お前のおかげで色々とこちらも失った。さすがに見逃すわけには行かない」


「そうでしょうね。私はあの人をあなたから守れただけで充分満足しました。」




本当はもっと長く生きたいだろうに・・・この娘は長い事戦場にいすぎたのか・・・




「生きる事を望まぬものに先は見えぬ。と言った奴が昔いた。どう思う?」


「詭弁ですね。望もうとも望まぬとも死ぬときは死ぬ。それが人という生き物でしょう?」


「よくわかっているじゃないか。」


「あなたは何がしたいのですか?」


「何が、とは?」


「さっきから私の相手をしていますが・・・あなたは国でしょう?あの人と同じく。
 こんな場所にいて良いのですか?」


「何、問題無いさ。戦争は間も無く終わる。どちらの勝ちとも言えない状態でな。
 これであいつとの縁もしばらくは切れるだろうさ。」


「あなたはあの人と離れたがっているのですか?」


「その通りさ聡い神子よ。俺はあれが憎くて仕方ないんだ。だが、殺せない。」


「何故?あなたほどの力があれば出来ない事もないでしょうに・・・」


「そう、だがいつも邪魔が入る。お前のような存在があいつの中で産まれるから」


「・・・・・」


「ようやくこれで終わる、この関係にも終止符が打てる!と思っても、何度だって邪魔が入る。
 ならば縁を切るにはどうしたら良いか・・・」


「私という存在をつかったパフォーマンス。ですか?」


「そう。一度見せしめを作れば自国の民に対して並々ならぬ愛を注いでいるあいつは
 俺との縁を切りたがるだろう?」


「すべてがあなたの策略通りに進んでいると・・・」


「面白いくらいにあっけなく事は進んだよ。
 今回も大陸への活路を開くと言うのが表向きの・・・俺の民を納得させる為の目的、
 でも本当の目的は・・・」


「あの人の危機に必ず現れる存在の抹消、及び他国との縁の一切を断ち切る事」


「ああ、やはりお前は本当に聡いな。次の世では平穏無事であることを祈っているよ。」


「あなたの中にだけは生まれない事を祈っていて下さい。」


「ならば、お前の灰はお前の愛した国に流してやるよ。本望だろう?」


「あなたにそんな優しさがあるとは思いませんでしたよ・・・本当ですか?」


「約束しよう。」


「あの人に恨まれますよ?」


「ああ、どうせ縁が切れようとも、また巡り巡って争う事もあるだろう。
 なら、恨みの一つも買っといて損はない。争う理由になる。」


「・・・恩に着ます。」


「駄目だ。神の子が悪魔に恩を感じてはいけない。」


「悪魔・・・?」


「国である事で多くの民を死なせているからな。碌な死に方はできんだろうよ。俺も、あいつも」


「・・・・・・前言を撤回します。」


「良いだろう。」


「そろそろ行って下さい。私も寝ます。」


「そうか、明日だな。」


「はい。これで役目が終わります。」


「俺も早く役目を終えたいよ」




「さようなら」 
憎き敵よ


「さようなら」 
逃げる事を知らぬ者よ







次の日彼女は呆気なく燃え尽きた。
消え去るその一瞬まで自分の存在を誇りに思いつつ
微笑みをたたえたその姿はまさに・・・



俺は彼女との約束を叶える為に彼の地へ赴き灰を川に流した。
これで、俺がやるべき事は終わった。
ならば、消えて逝った聖女に祈りの一つでも捧げてやろう





どうかどうか争い無き時代のこの地に彼の者を蘇らせて







ああ、どこまでも自分勝手な俺を神はどこまで許すのだろうか?


 





―fin―

 


あとがき

  ジャンヌとイギリスです。私の中でイギリスはどうやら少しだけ自殺願望があるようです。
  でも、国だから自殺なんてできないわけで、自分で死を選べるジャンヌが少し羨ましいようです。
  フランスの国の英雄をイギリスが気に入ってたら良いなぁって妄想から生まれた話なのでやっぱり
  電波ですね~。おつきあいありがとうございました!

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