欲望の赴くままに・・・

私の中に変な方程式が成り立ってるみたいです。

例えば　　イギリスは超絶皮肉屋、素直になりきれないから人を頼れない意地っ張り
　　　　　　
　　　　　　フランスは自分の限界を理解しすぎているリアリスト

だからお互い踏み込めないでもどかしい・・・

みたいなのが日々浮かんでくる自分の脳が恐ろしい！！　(え？楽しんでませんよ？ホントですって)

例えば
いつもより少し優しかったり
いつもより少し素直だったり

とにかくいつもと違っていたらそれはこいつのSOSサイン

 

 

『愛しい人よ　穏やかであれ』

 

 

「紅茶が入ったぞ。」

「お～・・・なぁ？」

「ん？」

「俺は回りくどい事はしたくないから聞くが・・・今日はどうした？」

「・・・・・・・・別に変わった事はないよ。」

「嘘つくなよ・・・何年来の付き合いだと思ってんだ？嘘くらい一発でわかる」

「・・・嫌な予感がするんだよ。アメリカが家から飛び出した時や日本達が暴走した時以上の嫌な予感が・・・」

「そうか・・・あ～、お前の嫌な予感って当たるからなぁ。どうすっかな・・・」

「・・・・・・」

こいつは多分何かを言おうとして言えないでいる。

きっとそれは、SOSの言葉。

言えない変わりにこいつは態度で示すんだ。

「深く考えすぎると深みにはまるぞ？今は何も考えないでとにかく好きな事にでも没頭しろよ。きっと忘れられる。」

「・・・でも、」

「でもじゃねーって、ほら、刺繍とかやる時間無いって言ってただろ？今やれば良いから」

「・・・ああ」

納得したのかしてないのか・・・とりあえず刺繍を始めたイギリスは少しやつれた顔をしていた。

また徹夜したのかあいつは・・・目ぇ離したらそのうち倒れるんじゃないか？

あぶなっかしい・・・

これだから目が離せなくなるんだよ・・・

「フランス」

「何だ？」

眠そうだな・・・早く寝ちまえば良いのに

「ありがとう」

・・・・・・・こいつは・・・

「はいよ。」

不意打ちすぎる。まったく・・・

「って、おいおい」

寝ちまったし・・・ソファじゃ風邪ひくって前にも言っただろうが

ブランケットってどこにあったっけか？

 

 

穏やかな午後の光に包まれて眠る人

 

 

「ふぁ・・・俺も眠くなってきたな・・・」

 

 

他の誰もが見落とすような静かなSOSサインに気付ける自分を

少しだけ誇りに思っても良いですか？

 

 

―fin―
 

　あとがき

　　兄ちゃんべた甘です。優しすぎる・・・
　　もっとこう殴り愛とかボコリ愛とかそんな感じの空気にしたいのに
　　できない・・・あれか？私がイギリス大好きな所為？それとも
　　兄ちゃんは人殴るより料理作ってるイメージがある所為？
　　そんな感じで今回もおつきあいありがとうございました！